一人経理からの脱却
こんにちは、BPOコンサルティング部の和田です。
いつも当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。
貴社の経理部門は一人経理で運営しておりますでしょうか?
もしそうであるなら近い将来大きな問題に直面する可能性がございます。
今回は中小企業様に特にありがちな一人経理のリスクについてお話ししたいと思います。
一人経理のリスクとは
確かに一人経理にもメリットはございます。経営者側にとっては人件費を抑えることができるし、経理担当者にとっては日次業務から決算業務までを一人で行っていることで幅広い知識、経験を得ることができます。しかし一方で、経理担当者しか業務のプロセスややり方がわからないようなブラックボックス化・属人化は以下のような様々な問題を引き起こします。
・第3者のチェック機能の欠如により経理処理のミスに誰も気づかない
・横領等の不正のリスクが生じる
・経理担当者の体調不良等の急な休みによって誰もリカバーが出来ず業務が止まる
中でも最も深刻な問題は経理担当者が他社へ転職、もしくは定年退職によって会社の経理会計業務が完全に機能不全に陥ってしまうことです。誰も業務のやり方がわからず、従業員の給与や取引先への支払の滞り、会計が締まらず適正な税務申告が出来ないことになってしまいます。
『担当者が辞めるのであれば、新たな人材を採用すれば良い!』と言う方もいらっしゃいますが、現在、経理会計人材の採用は想像以上に難しい時代になっております。
経理・会計職の求人市場
現在の経理・会計職は完全に売り手市場です。実際私も採用に関するお仕事も携わっておりますが中々良い人材が採用出来ないことを痛感しております。
現在経理・会計職が売り手市場になっている要因は、
・そもそもの労働人口の減少
・バブル崩壊やリーマンショックにより、氷河期世代(71-84年生)やミレニアル世代(80-94年生)が
経理・会計職を志望しても正社員として就業できず、非正規又は別の職種へ転向
・非正規での採用によってスキルアップできる経験が得られない人材が増加
などがございます。またバブル世代(65-69年生)が近い将来定年退職することにより人材不足が益々顕著になることが予測されます。
リスクに備えて
現時点で業務が滞りなく回っている会社様も、経理部門が健康であるうちにブラックボックス化・属人化状態から脱却し、『業務の見える化』へ少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか?その上でもし外注化へシフトする際は弊社のBPOコンサルティング部にお声いただけると幸いです。
また業務の見える化にあたっては、業務フローを分析、マニュアルの作成、チェックリストの作成等やらなければならないことが数多くあり、もし自分達だけでは取り組むことができない場合も喜んでお手伝いさせていただきます。ご連絡お待ちしております。