アウトソーシングと外注の違い
こんにちは
BPOコンサルティング部の大野です。
いつも当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。
今回は、アウトソーシングと外注の違いについて考えてみたいと思います。
アウトソーシングは、「業務を外部に依頼する」という点では外注と同じであると考える人も少なくないでしょう。ですが、このふたつが意味する内容はまったく異なります。両者には具体的にどのような違いがあるのかを説明致します。
【戦略性の違い】
アウトソーシングは戦略性が求められる点において、外注とは違いがあります。外注には特に戦略性はなく、委託側が外注先に求めるのは、頼んだ業務をマニュアルどおりに進めてくれることです。一方、アウトソーシングは、業務の企画・設計、運営までを含んだ業務委託であり、委託を受ける側は高い専門性とコンサルティングなどの戦略性が求められます。
【目的の違い】
外注は、社内で業務をするより安く成果物を完成させ、納品するのが目的です。一方のアウトソーシングは、単なるコスト低減でなく、外部のリソースを活用して企業価値を維持・向上させるのが目的になります。
【コスト削減につながるか】
外注は、コスト削減が目的なので、コストが削減できないのであれば、そもそも外注する意味がありません。一方、アウトソーシングは企業の成長が目的であるため、場合によっては、コスト削減にはつながらないこともあります。
【アウトソーシングに適した業務】
・営業は、アウトソーシングに適した業務であるといえます。営業には、自社ではわかり得ないノウハウや、経験豊富な営業マンによる指導・改善などが求められるからです。
・広報もアウトソーシングに適した業務の一つです。マーケティングなどの広報に関するノウハウが、まだ社内で十分蓄積されていないような会社では、外部の経験豊富なプロにアウトソーシングすることで、直接的な企業の利益や成長につながります。
・採用や研修などの人事業務も、アウトソーシングに適しています。新入社員の採用や研修をプロにアウトソーシングすることで、より優秀な人材の獲得や社員の成長につながるはずです。
・経理業務において、法律関連の専門的な知識を要する業務は、アウトソーシングに適しているといえます。税金や社会保険など、年々変わる法律に対応することが必要とされる業務をアウトソーシングすることで、適切に素早く対応できるようになります。
【外注に適した業務】
・コールセンターや受付などの対応業務は、外注に適しているといえます。これらに求められることは、「適切な対応」であり、そこに創造性は必要ありません。
データ入力のような定型業務も、外注に適しています。データの入力などは社内において大切な業務ですが、業務自体が会社の利益や成長につながることはほとんどありません。
・データ入力には正確さや素早くさが求められ、それ以上の創造的なことは求められていないので、外注での依頼が適切です。
まとめ
アウトソーシングと外注にはさまざまな違いがあり、それぞれに合った業務を選ぶことが大切です。違いを理解した上で、適した成果があげられそうな方を選択してください。
社内の業務について、アウトソーシングするか外注するか、一度洗い出してみるのもいいかもしれません。